役に立たないロボット
今日もオフィスに関係ないけれど、最近興味深かったお話をひとつ。
いきなりですがみなさん、「弱いロボット」ってご存知ですか。
これは豊橋技術科学大学教授の岡田美智男氏著の本のタイトルで、
簡単にいいすぎると役に立たないロボットのことをいいます。
こちらの動画をご覧ください。
この動画の中で「Sociable Trash Box Robot」と呼ばれるゴミ箱ロボットは、
地面をじりじりと移動するだけで、決して自分でゴミを拾う機能は持ち合わせていません。
まさに役に立たないロボットです。
しかしこのロボットが目的としているのは、ゴミを拾う事でも移動する事でももちろんありません。
このロボットが目指しているのは、「人の心を動かす力」です。
従来人々がロボットに求めてきたことは、任せた仕事を完璧にこなす事。
人間の力を借りずして、お掃除ロボットは自力で掃除をし、介護ロボットは自力で介護をするというように。
これに対してこのゴミ箱ロボットは人の手を借りなければゴミを捨てる事ができません。
人に依存することを前提としたデザインなんです。
しかし動画の中でも確認できるように、全く頼りにできなさそうな雰囲気がどこかかわいらしくみえて、
それを見た子供たちも興味をもって近寄ったり、実際にゴミを拾ってあげたりしています。
一人でなにも出来ないという「脆弱さ」が人の心を動かし、人が「ゴミを拾う」という成果が生み出される事になります。
私が興味深く感じたのが、このロボットの製作者の岡田氏が言う「引き算のデザイン」。
氏は従来のロボット学者が目指してきた完璧なロボットではなく、
あえてローテクにすることで生まれる、人とロボットの関係性・可能性に注目しているんです。
これはロボットに限ったことではなく、いろんな意味で人間同士の関係でも同じ事が言えると思います。
このロボットを通す事で考えさせられることが沢山あり、とても勉強になりました。
ガラスも好きでして
先日の器に続いて、今日はガラスのおはなし。
もともとガラスがとても好きで、これまたそそるガラスに出会うと、
どうにもにやついてしまいます。
すっ…と、自然にとけこむような、透明感と強弱。
なんともたまらない。
↓こちらは長野県のスタジオプレパさんの作品。
吹きガラスの製法で全てハンドメイドで作られています。
一つ一つ味わいのある表情で、独特な色使いが魅力です。
↓そしてこちらはクリスタルガラスと呼ばれる、透明度の高いガラスです。
一般的に多く利用されているソーダガラスに
酸化鉛を加えることにより、ガラスの透明度、光の反射率、屈折率が高まり、カットなどを加えると七色に輝きます。
この硫化鉛という鉛の含有率・光の屈折率が基準を満たすものがクリスタルガラスと呼ばれています。
BASICの運営会社、ROJAKにて設計デザインをさせて頂いたBAR PARTAGEさんにて。
いつも美しくディスプレイされているアイテムの、いつもとは違う楽しみ方を教えて頂きました。
最近、器が好きでして
お茶を始めてからなのか、最近、器が好きでして。
そそる器に出会うと、またマニアックな笑みがこぼれるのは
きっと以前blogでもお伝えした文房具好き☆との共通点があるかもしれません。
休日を利用して、作陶デビューを致しました。
完全に興味本位で行ってみたのですが、
これがまた、、
楽しい!難しい!気持ちいい!
と、ハマりそうな要素がてんこもりです。
この日は成形のみして、後日釉薬を塗りにいきます。楽しみです。
一通り楽しんだ後、オーナーに無理を言って釜を見せてもらいました。
ブタンガスを燃料としているガス釜で、この中で棚組された器が焼かれます。
内部の耐火煉瓦がまだ熱くなっていました。
この中でどれだけの器が焼き上げられたんだろう…
普段使っている器が、どのような環境でどのような行程で出来上がるのか、
少し詳しくなると更に楽しみが広がりますね!